SHOHEI TAKASAKI

1979年生まれ、埼玉県出身のコンテンポラリー・アーティスト。8年間ポートランドに移り住み、 現在はオーストラリアのシドニーを拠点に活動しています。

「履歴から見るとショウヘイ・タカサキはグローバリスト主義の象徴の様に見えます。彼はいくつもの文化での生活を経験してきましたが、固定観念に囚われる可能性があるだろう組織的な従属を避けて活動してきました。日本にて生まれ育ったタカサキの作品には西洋モダニズムの影響こそ含まれますが、どんなコンテンポラリー・アートのトレンドとも「完全には」合致することがありません。彼の作品はフィギュレイション(具象)からアブストラクション(抽象)を自在に行き来します。とても深くシリアスになることもあれば、図々しく生意気になることもあるでしょう。そしてそれらが同時に一つの作品の中で起こることもまたあるのです。何世紀にも渡って、タカサキやその他の才能のあるアーティスト達はグローバリズムによって運ばれてくる様々な「外側」からの影響に応えてきましたが、作品の均質化や文脈や歴史を無視するパスティーシュに陥ることなく、独自のオリジナリティをそこから抽出することで、とてもユニークな視覚言語を形成してきたのです。」ー Theo Downes-Le Guin


「Takasakiの特異性は常に新しく自由であり続ける姿であり、イズムが完成されるよりも先に次の段階に進んでいくスピードだ。深い集中の中、思考よりも早く出現し、言語や意味が生まれるよりも前に引かれる線は、常に自由や解放を求めて呼吸しているかのようだ。最初に引く一本の線をきっかけに、これまでインプットしてきた膨大な記憶の箱を次から次へと開けていき、そこに見えるイメージをつないでいくTakasakiのペインティングには、たどり着くべき結論やストーリーは存在しない。作品の意味付けや批評にも全く頓着しない。」ー Miwa Katsuna


Takasakiはこれまでにポートランド、ロサンゼルス、クウェート、メルボルン、シドニー、香港、台北、東京など、様々な都市で作品を発表。また、シアトルにあるスターバックス本部やポートランドのホクストン・ホテル、大阪のSakura Color Products Corporationなどのパブリック・コレクションにも収蔵されています。最近の展覧会には、Looking at Debris Sideways (2024、Each Modern、台北)、Hybrids (2023、Steven Turner、ロサンゼルス)、3 HEARTS 9 BRAINS BLUE BLOOD (2022、Gallery COMMON、東京)、 IMAGRATION (2023、Each Modern、台北)、 そしてCurly Hair / Hot Metal with Christian Rogers(2022、Nationale, Portland, USA)などがあります。

Photo by Arthur Hitchcock

Photo by Arthur Hitchcock